栃木県那須町の那須サファリパークで飼育員3人がベンガルトラの「ボルタ」に相次いで襲われ負傷しました。
ベンガルトラの「ボルタ」はいったいどのようなトラなのか。早速調べてみました。
ベンガルトラ「ボルタ」は「推し虎グランプリ2022」優勝候補だった

- 名前:ボルタ
- 誕生日:2011年6月7日
- 性別:オス
ボルタはトラの中でも「ゴールデンタビータイガー」という種類に属します。体色は薄い金色で、赤茶色の縞があるのが特徴です。「ゴールデンタビータイガー」は世界で約30頭しか飼育されていないトラで、「ストロベリータイガー」と呼ばれることもあります。
ボルタは肉食ではあるが性格は草食系で、おっとりとした性格と癒し系のビジュアルで人気者となっていました。

現在、レッツエンジョイ東京では今年の干支である寅年にちなんだオンライン投票イベント「推し虎グランプリ2022」が開催されています。那須サファリパークからも「ボルタ」と14歳のメス「ラブ」がエントリーしていましたが、今回の事件を受けて2頭は辞退という形になってしまいました。
※左:ボルタ 右:ラブ

※那須サファリパーク様よりエントリー頂いた2頭は、諸事情につき辞退となりました。
なお、この企画にエントリーしていたトラは「ボルタ」と「ラブ」を含めると全部で11頭でした。
A
- バニラ(伊豆アニマルキングダム)「伊豆のおっとりこ」
- カーラ(東武動物公園)「美女で野獣」
- ヴィエリ(群馬サファリパーク)「まだ本気出していないだけ」

- バズ(群馬サファリパーク)「猛り喰らう富岡の白虎」
- さわ(日立市かみね動物園)「お”さわ”りNG 小悪魔アイドル」
- グーナ(宇都宮動物園)「豹変ファンタジスタ」

- ノゾミ(静岡市立日本平動物園)「毛並み自慢のビューティっ虎」
- フジ(静岡市立日本平動物園)「違いの分かる男」
- ロッキー(東武動物公園)「ニンゲンハトモダチ」
そして既に消えてしまっている「ボルタ」と「ラブ」ですが、SNSにてエントリーされていた「ボルタ」の画像を見つけることができました。

- ボルタ(那須サファリパーク)「こう見えて猛獣です」
上記9頭の画像は1月6日午前0時頃の投票数ですが、ボルタの画像は5日午後12時頃の画像です。この時点で「3,364」の投票数を獲得しているボルタは間違いなくぶっちぎりで優勝候補だったことが分かりますね。

プロフィール
「ゴールデンタビー」という珍しい「毛色」をしています。元々垂れ目で癒し系の顔をしています。
最近のエピソード
見た目通り、優しい平和主義な性格で、最近はメスの「ラブ」と一緒に出ていることが多いのですが、ラブに怒られてもなぜか再度近づいて行ってまた怒られるという少しおバカさんな面もあります。
「おっとりした優しい性格」として認識されていたボルタ。そのキャッチコピーは「こう見えて猛獣です」でまさに今回の事件に繋がる言葉となってしまいました。
ベンガルトラ「ボルタ」の出身は「岩手サファリパーク」

ベンガルトラ「ボルタ」は岩手サファリパーク出身です。
岩手サファリパークのFBページには、
当時の様子や写真も多く掲載しています。
お時間がありましたらぜひのぞいてみてください!!
ボルタが那須サファリパークに来たのは2019年1月10日のことで、那須サファリパークに来る前は岩手サファリパークにいました。岩手サファリパークに初めて来たのは2014年11月21日のことでした。

新しくベンガルトラの男の子が仲間入りしました*:・゚\(゚▽゚*)
名前は『ボルタ』くん!!
癒し系のような優しい顔で、
トラ柄の薄い「ゴールデンタイガー」といわれる
なかなか珍しい毛色が特徴です(゚∀゚ノノ゙
皆さん是非会いに来てあげてくださいm(_ _)m
※現在新しい環境に慣れさせているため体調、天候等によって
ご覧いただけない場合がございますので予めご了承ください。
岩手サファリパークと那須サファリパーク、両サファリパークのフェイスブックにはボルタも愛らしい写真が多数投稿されていて、飼育員の方々のボルタへの愛情深さがしみじみと感じられます。



ボルタの事を心から愛し、きっと家族のように毎日一生懸命お世話をしてきた飼育員の方々。今回の事故で怪我をされた方はとてもショックを受けたに違いありません。これほどに可愛がっていたサファリパークの飼育員たちの投稿を見ると、ただの”怖い事故””痛ましい事故”では済まされない、もっと心が歯がゆいようなものを感じ切なくなります…
ベンガルトラ「ボルタ」の今後「どうか処分しないであげて」
事故発生当時、襲われた飼育員を救助するために獣医師により麻酔銃で眠らされたというボルタ。その今後を心配する人の声がSNSで多数あがっています。

お怪我をされた方の一日も早いご回復をお祈りします。同時にボルタの安楽死はやめてください。動物に責任は無いです。お願いです殺さないでください。ボルタを生かしてください。これまであの姿に救われた人が沢山います。

ボルタくん 扉の故障だったようで、飼育員さんもなんとか無事で良かった。 怪我はさせてしまったけど、ボルタくんに悪気はないはず。 どうか処分とかしないでほしい。 飼育員さんにもしっかり保障を! また行きたいし応援してます。

那須サファリパークの「ボルタ」普通の虎より色が薄くてキレイ。 怪我された方が回復されますように。 虎が悪いわけじゃないから処分とか閉じ込めるとかはしないでほしい。
麻酔で眠らされたボルタの今後についてはまだ報道されていない状況です。また続報が入り次第追記します。
トラに襲われて飼育員3人負傷 事故概要
5日午前8時40分頃、栃木県那須町の「那須サファリパーク」から、女性飼育員がトラに襲われたと119番があった。助けようとした職員ら計3人が頭などをかまれ、うち2人は重傷とみられる。県警那須塩原署が原因を調べている。
―読売新聞
<事故概要>
- 日時は2022年1月5日午前8時40分頃
- 場所は栃木県那須町の「那須サファリパーク」
〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久3523番地
- 26歳の女性飼育員がトラに襲われ、後から助けに入った24歳の男性飼育員と22歳の女性飼育員も相次いで襲われた
- 襲ったトラは体長およそ2メートル、体重150kgのオスのベンガルトラ「ボルタ」だった
- この事故で、26歳女性飼育員が全身をかまれ重傷、22歳女性飼育員は右手首を失う重傷、24歳男性飼育員は頭などにけがをした
- 当時、26歳の女性飼育員が開園に向けトラを移動させる準備をしていて、本来トラがいないスペースでトラと鉢合わせして襲われたとみられている

- 葛原直人支配人は「非常に重く受け止めている。徹底的に事故の原因を追究して、できる限りの対策を取ってまいりたいと思っております」とコメント
- 県警は同園関係者から事情を聴くなどして飼育管理に問題がなかったか調べる方針
- また事故を受け、那須サファリパークは当面の間、臨時休園するという