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クリス・ロックのギャラは1時間で20億円「ブラックジョークが通常運行」

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第94回アカデミー賞授賞式で、プレゼンターを務めたコメディアンのクリス・ロック(57)が俳優のウィル・スミス(53)に殴られるという一幕がありました。

その理由は、脱毛症と闘うスミスの妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミスをネタにジョークを飛ばすという酷いものでしたが、クリス・ロックには意外にも擁護の声が殺到しているといいます。

クリス・ロックのギャラは1時間で20億円

一躍時の人となったクリス・ロックはコメディアンである他に、俳優、脚本家、プロデューサー、映画監督としても活動する多彩な人物です。過去にエミー賞3回、グラミー賞を3回受賞しており、米タイム誌やエンターテインメント・ウィークリーでは“The funniest man in America(アメリカで最も面白い男)”と評価されています。

※エミー賞:アメリカ合衆国で放送される優れたテレビドラマ、番組、テレビ業界の功績に与えられる賞
※グラミー賞:アメリカ合衆国の音楽産業において優れた作品を創り上げたクリエイターの業績を讃え、業界全体の振興と支援を目的とする賞であり今日世界で最も権威ある音楽賞のひとつ。

 

そんなクリス・ロックの、スタンダップ・コメディアンとしての真価を存分に堪能できる作品にNetflixで公開された「クリス・ロックのタンバリン」(2018年)があります。

2006年にYouTubeでキャリアをスタートさせ、2022年3月の時点で彼の動画の再生回数は5億4300万回を超えたといわれるアメリカのコメディアン、ボー・バーナム(31)が監督を務めたことでも話題になりました。


※ボー・バーナム

約1時間、舞台の上でお客さんに向けてただロックが喋り続けるという構成ですが驚いたのはこの作品への出演料。なんと1本2000万ドルだったといいます。日本円にして実に20億円以上。時給20億ですよ?クリス・ロックの偉大さが分かります。

今回のウィル・スミスとの一件でクリス・ロックという人物を認識し興味が沸いたという方に対しては、是非一度見ていただきたい作品であります。特に今回、表面的な部分だけをみてロックを批判しているような方は「あぁクリス・ロックってこういう人間なんだ」と納得できるはずです。

クリス・ロック旋風がブルックリンの舞台を駆け抜ける! 子育ての極意から浮気に離婚バトル、米国政治まで、公私にわたる旬な話題を痛烈な笑いに変えて徹底分析。

It received overwhelmingly positive reviews from critics, with praise directed towards the special’s political themes, Rock’s ability to address aspects of his personal life and the overall tone, with some stating that “[Rock] bares his soul”.
批評家からは圧倒的に肯定的なレビューを受け、特別な政治テーマ、彼の個人的な生活の側面に取り組むロックの能力、そして全体的なトーンに向けられた賞賛があり、「[ロック]は彼の魂をむき出しにしている」との意見もありました。

ウィキペディア

  • 「今作はたしかに面白かった
    クスッと笑うだけでなく、ところどころ本気で笑えた部分もあった
    しかし、この舞台1本のギャラが約20億って…
    クリス・ロックは会場と観客を大いにわかせてはいたが、果たして本当にこのトークに20億の価値があったのだろうか…???」
  • 「この1時間の出演でギャラはいくら?と調べて驚いた。1本2000万ドルだって!20億円。まさにアメリカンドリーム。」
  • 「これ一本でギャラ20億円か。。。脅迫のようなドヤ顔が客席を圧倒する王者の一時間。」

「クリス・ロックのタンバリン」に投稿された感想・評価より



クリス・ロックのお笑いネタ「ブラックジョークが通常運行」

クリス・ロックのトークネタは元々行き過ぎたところや過激すぎると思われるものが多くあり、アメリカではその芸風こそがロックだと認識されています。ジェイダ・ピンケット・スミスのネタについてもロックにとってはなんてことはないいつも通りの冗談。ロックにとっては”ブラックジョーク”こそが通常運行というわけです。

  • 「人によっては行き過ぎで不愉快と感じる人もいるかもしれない
    自分も学校生活にいじめやいじめっ子は必要だいう発言には同意できなかったし、彼なりの理由があり、ジョークだったとはいえ、非常に不愉快だった」
  • 「最初は警官の人種差別から。時期的にタイムリーな話題だったのかな。それから政治批判。名前出してかなり辛辣なことを言っちゃう。日本ならここまではあり得ないかな。」
  • 「おもしろかった!
    まさにブラックジョークw
    政治、治安、権力、下ネタ、貧富、人種、家族、教育、信仰、自虐、等々、オールジャンルにおける笑いの玉手箱。」
  • 「クリス・ロックの笑いはブラックすぎて、笑いづらい部分(個人的に)はあるけど笑、アメリカンコメディアンの政治的皮肉たっぷりの立ち回りは見てて面白い。
    ウーマンラッシュアワーの話題になったネタは個人的にはあまり笑いに昇華できてない印象だったけど、さすがこのクリス・ロックは大爆笑かっさらっててすごい。」

「クリス・ロックのタンバリン」に投稿された感想・評価より

ロックは”そういう人”だとアメリカではごく普通に認識されているにもかかわらず、ロックのジョークを真面目に受け取ってしまい、生中継の場で暴力に及んでしまったウィルにはプロとしてどうなのかと非難の声も相次いでいます。

《「ジョーク」か「侮辱」かは受け手が決めること。ただ、ウィル・スミスがそれを「侮辱」に感じたとしても、それを「暴力」で解決するのは違う》

《どれだけ卑劣なジョークであっても、いかなる暴力を認める理由にはならないと思う。もちろんクリス・ロックもナンセンスだったが、ウィル・スミスも大人気なさすぎる》

《僕は暴力反対だから、2度とスミスの映画を見ない事にする。残念》

女性自身



[動画]ウィル・スミスがクリス・ロックをビンタの瞬間

「ジェイダは2018年に脱毛症を患っていることを公表しており、昨年7月にはスキンヘッドにしています。ロックはそんなジェイダを、坊主頭の女性が主人公の映画『G.I.ジェーン』となぞらえて揶揄したのです。 ロックの発言を聞いたスミスは激怒してロックを平手打ち。放送禁止用語を交えて怒鳴りました。ジェイダ自身も怪訝そうな表情を浮かべていました」(映画関係者)

And That’s How We Do It

それが僕たちのやり方です

ウィル・スミスとジェイダ・ピンケット=スミスの長男、ジェイデン・スミス(23)も自身のツイッターで父親の行動を称賛するようなコメントをしていました。

この後、ウィル・スミスは「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞しました。3度目のノミネートにして初のオスカーに輝いたのです。

ウィルはスピーチの中で「アカデミーに謝罪したい。一緒にノミネートされた俳優たちにも謝りたい」と涙を流しながらコメントしました。

The Academy does not condone violence of any form.

Tonight we are delighted to celebrate our 94th Academy Awards winners, who deserve this moment of recognition from their peers and movie lovers around the world.

アカデミーはいかなる形態の暴力も容認しません。

今夜、私たちは、世界中の仲間や映画愛好家からこの認識の瞬間に値する、第94回アカデミー賞受賞者を祝うことを嬉しく思います。

一方で、アカデミー賞の公式ツイッターでは「いかなる形態の暴力も許しません」とウィル・スミスの行動を批判しています。

ウィル・スミスにビンタされた直後、唖然としながらもさらに観客に「今のはテレビ史上最高の夜だったね」と発言し笑いを取ろうとしていたクリス・ロックでしたが、最終的には被害届は出さずに和解したということです。


[動画]クリス・ロックは過去にもジェイダを侮辱

Let’s not forget Chris Rock’s opening monologue from the 2016 Oscars where he shades Will Smith and Jada Pinkett Smith. #Oscars

ウィル・スミスとジェイダ・ピンケット・スミスをシェーディングする2016年のオスカーからのクリス・ロックのオープニングの独白を忘れないでください。 #Oscars

ロックさんがオスカー(アカデミー賞)授賞式で、ピンケット=スミスさんについてからかうのは初めてではない。2016年の授賞式では、演技部門の候補者に多様性が欠如していると多くのスターが出席をボイコットした。この授賞式を司会したロックさんは、「ジェイダ・ピンケット=スミスがオスカーをボイコットするって、自分がリアーナのパンティーをボイコットするみたいなものだよ。そもそも招待されていないんだから!」と発言していた。

BBCNEWS



ウィル・スミスがインスタで謝罪

29日、ウィル・スミスが自身のInstagramにて、クリス・ロックにビンタした一連の騒動を謝罪しました。

Violence in all of its forms is poisonous and destructive. My behavior at last night’s Academy Awards was unacceptable and inexcusable. Jokes at my expense are a part of the job, but a joke about Jada’s medical condition was too much for me to bear and I reacted emotionally.

I would like to publicly apologize to you, Chris. I was out of line and I was wrong. I am embarrassed and my actions were not indicative of the man I want to be. There is no place for violence in a world of love and kindness.

I would also like to apologize to the Academy, the producers of the show, all the attendees and everyone watching around the world. I would like to apologize to the Williams Family and my King Richard Family. I deeply regret that my behavior has stained what has been an otherwise gorgeous journey for all of us.

I am a work in progress.

Sincerely,

Will

どんな形であれ、暴力は有害で破壊的です。昨夜のアカデミー賞での私の振るまいは、受け入れがたく、弁解できないものでした。私をネタにしたジョークは仕事の一部だと思えるが、(妻の)ジェイダの医療的な状態(病気、脱毛症)についてのジョークは、私には耐えられず、感情的に反応してしまいました。

クリス、あなたに公式に謝罪したい。私は一線を越えていたし、間違っていた。自分の行いを恥じているし、私がなりたいと思う男性像を示すものでもなかった。愛と優しさの世界に、暴力の余地などない。

また、アカデミー賞、授与式のプロデューサーたち、出席者の皆さん、そして世界中の視聴者の皆さんに謝罪します。(映画で演じた)ウィリアムズ一家にも謝罪します。私の行いがなければすばらしい旅路となっていたはずのもの(式典、アカデミー賞)を汚してしまったことをとても後悔しています。私が未熟でした。

心より、

ウィル

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