北海道ゴーカート事故

新千歳モーターランドは家族経営「誓約書で責任逃れ」ゴーカート事故

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北海道茅部郡森町で18日、小学校6年生(11)の女の子が運転していたゴーカートが見物客をはね、函館市の吉田成那(よしだせな)ちゃん(2)が死亡した事故。当日のイベントを主催していたのはトヨタ自動車の関連会社で、ゴーカートの運営を委託されたのは「新千歳モーターランド」でした。

「新千歳モーターランド」の常務・九谷田聡さんが取材に応じましたが、社長はいったい誰なのか。今回は「新千歳モーターランド」の経営状況や内情を調査しました。

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新千歳モーターランドは家族経営

「ピットロードに戻るところですので、直線から減速するところですね。」

「通常はアクセルを話してブレーキを踏んで減速しなきゃいけない場面なのですが、アクセルを踏みっぱなしになっていたという状態でした。」

「(スピードを)落としなさいという指示をしたんですが、パニックに陥っているというか、混乱しているというか…」

「時速40kmぐらいは出ていたのではないかと。」

「手を伸ばして体を引っ張ってとかアクセルペダルを引っ張って止めてとか…そういうのをやろうとしたんですが(アクセルが)全開でしたので…」

一応安全対策はしっかり取っていたのですが予期せぬことが起きてしまったというか…」

(新千歳モーターランド・九谷田聡常務)

新千歳モーターランドの言い分が、

運転者の子供がパニクって暴走した。アクセル全開で止められなかった。

といいつつ、安全対策は万全だった。ってさぁ…

いやいやいや、暴走した場合に運転者も観客も守るのが安全対策でしょーが!
全くもって万全じゃねーだろ!

このように、新千歳モーターランド・九谷田聡常務の「一応安全対策はしっかり取っていた」という会社側には非がないというような発言と、責任を女児に押し付けるような説明の仕方には非難の声が相次いでいます。

新千歳モーターランドの社長について調べると、新千歳モーターランドを運営する「有限会社アクトコーポレーション」の社長が「九谷田定彦」さんと分かりました。

常務の九谷田聡さんと社長の九谷田定彦さんとは名字が一緒であり、顔画像から読み取れる年齢等から想像しても、断言はできませんが2人は親子である可能性が非常に高いです。

「新千歳モーターランド」は家族経営の会社なのかもしれません。

新千歳モーターランド

住所:〒066-0012 北海道千歳市美々1292−560



新千歳モーターランドの対応がひどい「誓約書で責任逃れ」

事故を起こしてしまった11歳の女の子が乗っていたのは、正式には「ゴーカート」ではなく「レーシングカート」と呼ばれるものでした。


※レーシングカート
レンタルカートとは? | 新千歳モーターランド (ncml.jp)

【最高速度について】

  • ゴーカート(約20〜30km/h)

自転車と同じぐらいの速度になります。
遊園地によくあるファミリー向けのアクティビティマシン。

  • レンタルカート(約50〜90km/h)

原付バイクなどと同じ速度になります。
本格的な競技用になると100km/hを越えて、体感速度は300km/hになると言われてます。

レンタルカートとは? | 新千歳モーターランド (ncml.jp)

レーシングカートは地面からシートまでの高さが数cmしかないため、体感速度は一般的な乗用車の2~3倍だといいます。九谷田聡常務は事故当時40kmは出ていたと話していましたから、体感速度は単純計算で80~120km…。

ちなみにレーシングカートは「身長140cm以上」という基準を満たしていれば運転免許証等は必要なく誰でも乗ることができます。こんな危険なマシーンに素人の子供を乗せていたのかと思うと本当にゾッとします。まだたった11歳の女の子がこんなスピードの中でとっさに冷静な判断ができるわけがないでしょう。


レンタルカート | 新千歳モーターランド (ncml.jp)

新千歳モーターランドでは、レンタルカート(レーシングカート)に乗車する前に「カート走行申込み誓約書」というものを記入させられます。なお、誓約書には以下のようにかかれていました。

【誓約書】新千歳モーターランド御中

私はレンタルカートを運転するにあたり、係員の指示に従い安全運転につとめ、以下の事を誓約いたします

1.私が事故を引き起こした場合は、事故に起因する一切の損害を賠償致します。また、他の走行車との接触事故に起因した場合も走行者間で解決し賠償致します。

2.私は走行に関連した衣服等の汚損・破損・また事故による死亡・負傷等、私自身の受ける損害について、主催者(係員・アルバイトを含む)または、他の走行者に対して非難したり、損害賠償を請求したり、その他責任を追求することは一切致しません。

新千歳モーターランドの誓約書に「事故の責任を主催者に追求しない」っていう項目があって、今回この誓約書書かせたのかは不明だけど、あの「事故は女児の責任」と言わんばかりの物言いは平常営業なのかもしれない

確かに誓約書の「私が事故を引き起こした場合は、事故に起因する一切の損害を賠償致します。」という文章は、”責任逃れ”のようにも捉えられます。

小学校6年生の女児が当日この誓約書を書いていたかは不明です。もし女の子か女の子の両親が誓約書を書かされていたら、九谷田聡常務の「うちの責任ではない」というような発言もあぁそういうことか、そういう会社なのか、と理解できます。

しかし後から女児はこの誓約書にサインをしていましたと明らかにしたところで果たしてこの誓約書は本当に有効なのでしょうか。運営側が杜撰なコース管理をしていたとしても、この誓約書は公に認められるものなのでしょうか…


新千歳モーターランド謝罪文にも批判の声「トヨタとほぼ同じ」



この度の事故に関して | 新千歳モーターランド (ncml.jp)

新千歳モーターランド

有限会社アクトコーポレーション

代表取締役九谷田 定彦

この度の事故に関して

トヨタ販売店4社(函館トヨタ株式会社、函館トヨペット株式会社、トヨタカローラ函館株式会社、ネッツトヨタ函館株式会社)が合同で主催し、令和4年9月18日(日)、グリーンピア大沼(北海道茅部郡森町赤井川229)において開催致しました、お客様向けイベント「函館地区オールトヨタ・クルマファンFES2022」において、ご来場されたお子様がお亡くなりになる、重大な事故が発生致しました。

今回の重大事故により、お亡くなりになられましたお子様のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族に対し心よりお悔やみ申し上げます。加えて、被害に合われましたお子様、ご家族、関係者の皆様に、心より深くお詫び申し上げます。

発生致しました事故に関する原因究明につきましては、現在、警察による捜査が行われており、主催者をはじめ、運営会社も含めた全面的な協力を行ってまいります。

弊社が機材提供及びオペレーションを依頼されておりました案件で、何よりも優先されるべきは安全が損なわれ、安心して来場されたお客様に対して、このような重大な事故を発生させるようなことは、決してあってはならないことであります。今回の事故が発生するに至った背景について、イベント運営体制を詳しく振り返り、二度とこのような事故を起こさないために、何が安全対策として足りていなかったのか、しっかりと見つめ直してまいります。

改めまして、ご来場頂いた多くのお客様をはじめ、地域の皆様、関係者の皆様には、多大なるご迷惑とご心配をお掛けしておりますことを、心から深くお詫び申し上げます。

この度は発表のタイミングが遅くなり申し訳ありませんでした。

以上

事故から2日経った20日、新千歳モーターランドの九谷田定彦社長が自社ホームページに謝罪文を掲載しました。

新千歳モーターランド、トヨタ販売店4社のWEBサイトにお詫び文掲載されましたが、ほぼ同じ内容。

新千歳モーターランドが謝罪文を発表する少し前に、主催者側のトヨタ自動車関連会社4社が一足先に謝罪文を公表していたのです。


〈公式〉函館トヨタ – TOPページ (hakodatetoyota.co.jp)

この度の函館地区オールトヨタクルマファンフェス2022で発生しました事故に関しまして

2022.9.20

 弊社を含む函館地区のトヨタ販売店4社(函館トヨタ自動車株式会社、函館トヨペット株式会社、トヨタカローラ函館株式会社、ネッツトヨタ函館株式会社)が合同で主催し、令和4年9月18日(日)、グリーンピア大沼(北海道茅部郡森町赤井川229)において開催致しました、お客様向けイベント「函館地区オールトヨタ・クルマファンFES2022」において、ご来場されたお子様がお亡くなりになる、重大な事故が発生致しました。

 今回の重大事故により、お亡くなりになられましたお子様のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族に対し心よりお悔やみ申し上げます。加えて、被害に遭われましたお子様、ご家族、関係者の皆様に、心より深くお詫び申し上げます。

 発生致しました事故に関する原因究明につきましては、現在、警察による捜査が行われており、主催者をはじめ、運営会社も含めた全面的な協力を行ってまいります。

 自動車に関わる販売会社にとって、何よりも優先されるべきは安全であり、安心して来場されたお客様に対して、このような重大な事故を発生させるようなことは、決してあってはならないことであります。今回の事故が発生するに至った背景について、イベント運営体制を詳しく振り返り、二度とこのような事故を起こさないために、何が安全対策として足りていなかったのか、しっかりと見つめ直してまいります。

 改めまして、ご来場頂いた多くのお客様をはじめ、地域の皆様、関係者の皆様には、多大なるご迷惑とご心配をお掛けしておりますことを、心から深くお詫び申し上げます。

令和4年9月20日
函館トヨタ自動車株式会社
代表取締役社長 小野 博樹

両社の謝罪文を比べてみても分かる通り、新千歳モーターランドの謝罪文はトヨタの謝罪文をほんの少し言い換え付け加えた部分があるだけでほぼ一緒です。これは…トヨタ側は承知の上なのでしょうか。これでは明らかに、新千歳モーターランドの反省の意が感じられません。

新千歳モーターランドの言い分はやはり、事故を起こしたのは事故を起こした人に責任。うちの責任ではないということなのでしょう。

また両社共に、この事故で亡くなられた吉田成那ちゃんと他に怪我をした4歳の男の子2人については謝罪の言葉がありますが、カートを運転していた女の子に対しては何の言葉もありません。

右も左もわからないような素人を危険なマシーンに載せたのは会社の責任。女の子の心のケアはどうでもいいのかと憤りの念を感じます。


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かつてのインタビュー記事では「なかなか馴染みはないかもしれませんが、日本でも、もっと多くの方に気軽にモータースポーツを楽しんでほしい」「いつか世界に通用するプロレーサーが、“きっかけは新千歳モーターランドのレンタルカートだったんです”なんて言ってくれる日を夢みています」などと発言していた新千歳モーターランド常務の九谷田聡さん。

そもそも万全な安全対策も出来ないような会社から、世界に通用するプロレーサーが生まれるわけがありません。