知床観光船

知床観光船の救命胴衣は「チョッキ型の腕を通すだけのもの」

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北海道・知床半島のオホーツク海側で「浸水している」と通報のあった観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の懸命な捜索が続いています。

乗客乗員26人は全員、救命胴衣(ライフジャケット)を着用していたとのことですが、今のところ一人も救出できていない現状です。

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河口洋介さん(香川県丸亀市)「坂出市役所の生活環境課」知床観光船被害者

橳島優さん(千葉県松戸市)「筑波大卒JR貨物勤務」知床観光船被害者

加藤七菜子ちゃん(東京都葛飾区)「小柄なかわいらしい年少さん」知床観光船被害者

小池駿介さん(福島県会津若松市)「会津の経済界を支える人」知床観光船被害者

林善也さん(佐賀県有田町)「不動産会社会長」知床観光船被害者

加藤直幹さん(東京都葛飾区)「IT企業のエンジニア」知床観光船被害者

鈴木智也さん(北海道帯広市)「珍走団バイクで爆音かますDQN」知床観光船被害者

知床観光船の救命胴衣は「チョッキ型の腕を通すだけのもの」

 知床遊覧船は「26人は救命胴衣を着用していた」と説明していますが、当時、海水温は2℃から3℃程度だったとみられています。

北海道放送

 

23日午後、北海道・知床沖で浸水したとみられる観光船「KAZUⅠ(カズワン)」には乗員乗客26名が乗船していましたが、全員が救命胴衣(ライフジャケット)を着用していたと会社側が説明しています。なお、乗客の中には7歳男児と3歳女児とみられる子供も含まれていました。

観光船のライフジャケットなんてチョッキ型の腕を通すだけのもの。フロントのチャックも閉めない客がほとんど。


https://www.ishiguro-gr.com/fishing-guide/detail.php?id=57

救命胴衣(ライフジャケット)の正しい装着方法は、以下の事が基本です。

  • 入水時にズレないよう、各部のベルトをしっかり締めて体に密着するように固定すること
  • 特に股ベルトは必ず装着すること

それでは実際に遊覧船「KAZUⅠ(カズワン)」で使われている救命胴衣(ライフジャケット)はいったいどのようなものだったのでしょうか。

前に私が知床観光船乗った時の動画。
KAZUⅠよりも少し小さい船で、甲板に出られるタイプだった。ライフジャケットは全員着用してた。

船長さんは毎日船を出してるから、陸の岩の位置がちょっと変わっただけでもわかるほど、知床の海にも陸にも詳しかった。なんでこんなことなっちゃったんだろう。

以前私が老いた親たちと知床観光船に乗った時は、半島の景色を見ながらかなり先まで行った。

こちらが遊覧船の乗客に対して会社側が必ず身に着けるようお願いしているという、救命胴衣(ライフジャケット)です。画像を見る限りでは救命胴衣にベルトは付いておらずとても簡易的なものと分かります。体に密着もしていなければ、股ベルトも付いていません。

着る人によってはまさにぶかぶかの状態です。この状態で入水すれば簡単に脱げてしまうことぐらい容易に想像できます。

乗員乗客は全員救命胴衣(ライフジャケット)を身に着けていたのに、なぜ誰一人救出できていないのか…報道を聞き多くの人が疑問に思ったことだと思います。その理由は他でもない、この無意味な救命胴衣にありました。

 札幌管区気象台によると、23日の現場付近の海域の海面水温は2~3度、午後1時ごろの波の高さは2メートル、同1時半ごろは3メートルだった。斜里町には同日、強風注意報や波浪注意報が出されていた。

時事通信社

 

 低体温症に詳しい帝京大病院(東京)の三宅康史・高度救命救急センター長は「急激に体温が奪われれば、筋肉が動かなくなり、脳の活動は衰え、心拍も徐々に減ってくる。もし水中で低体温症となれば、溺れる可能性も高くなる」と話す。

讀賣新聞

水温2~3度で強風という極寒の中、救命胴衣も意味をなさず溺れてしまったのか…と思うとなんとも胸が締め付けられる思いです。26名の尊い命…なんとか奇跡が起きないかと無事を願うばかりです。


知床観光船の浸水場所は「カシュニの滝付近」

午後1時過ぎ、KAZU1から運航会社にアマチュア無線で「船首が浸水している。エンジンが使えない。カシュニの滝のすぐそば。」といった連絡がありました。

STV NEWS

今回事故に遭った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」は、「知床岬コース」の観光中でした。

【知床岬コース】

ヒグマに出会える確率94%
約3時間 お一人様8,800円

知床半島ウトロ側をくまなくお見せするコース。 せっかく知床まで来たなら全部余すことなく見たいというお客様にはぴったりのコース。ワンシーズンでヒグマに出会える確率は94%(2016年自社調べ)。 その他にオジロワシ、イルカ、クジラ類なども見やすいコースになります。知床岬まで行く道路はございません。 船でしか行けないまさに秘境なのです。知床半島の先端に灯台がございます。まさにここが地の果てだという実感を体験してください。
※最低催行人数は7名様。7名に満たなかったら運休もしくは他船との合同便となります。

観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が消息を絶った現場は、「カシュニの滝付近」とみられています。


※カシュニの滝


知床観光船「KAZUⅠ(カズワン)」浸水事故概要

<事故概要>

  • 2022年4月23日午後1時13分頃、KAZUⅠから運航会社の㈲知床遊覧船にアマチュア無線で「船首が浸水している。エンジンが使えない。カシュニの滝のすぐそば。」と連絡があった。
  • 運航会社が海上保安庁に通報し、救助に向かう。
  • 午後2時17分頃に再びKAZUⅠか「30度傾いている」などの連絡があったが、これを最後に消息を絶ってしまった。
  • KAZUⅠには乗員2名、乗客(大人)22名、乗客(子ども)2名の計26名が乗っていて、26名全員の安否が分かっていない。
  • 岸田総理は「乗員・乗客の方々の発見には至っていません。引き続き人命救助を最優先に、関係機関が全力を挙げて捜索救助活動を行って参ります」 と述べ、24日朝、現地に斉藤国土交通大臣を派遣することを明らかにした。



追記:男性7人女性3人合計10人の死亡確認

海上保安庁によりますと、観光船「KAZU 1」には船長の豊田徳幸さん(54)と甲板員の曽山聖さん(27)、子ども2人を含むあわせて26人が乗っていました。これまでの捜索で男性7人、女性3人が発見されましたが、いずれも大人とみられ、死亡が確認されています。

日テレNEWS

浸水したとみられる観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の乗員2名の氏名が公表されました。

  • 船長・豊田徳幸さん(54)=北海道斜里町
  • 甲板員・曽山聖さん(27)=東京都調布市

事故が起きた翌日の24日には男性7人と女性3人が発見され、10名全員の死亡が確認されました。なお、この中に船長の豊田徳幸さんと甲板員の曽山聖さんが含まれていたのかは分かっておらず、子供2人は含まれていないということです。


追記:豊田徳幸船長は過去にも事故で書類送検

23日の午後から知床半島沖で消息を絶っている「知床遊覧船」所有の観光船「KAZUI」は、去年6月に座礁する事故を起こし、船長が今年1月に業務上過失往来危険の罪で書類送検されていました

TBS NEWS DIG

観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の豊田徳幸船長は、去年6月に座礁事故を起こして書類送検されていた船長と同一人物であったことが分かりました。海上保安庁は、今回の事故についても、過失運転致死と業務上過失往来危険の疑いで豊田船長を調べる方針です。


追記:発見救助の3歳女児死亡確認

第1管区海上保安本部によりますと、午後11時10分ごろ、知床半島の知床岬灯台から東に14.5キロの沖合で巡視船が子ども1人を発見し救助しました。搬送時に意識はなかったということです。

テレ朝news

24日午後11時10分頃、観光船「KAZUⅠ(カズワン)」に乗っていた3歳女の子が海に浮かんでいるところを発見救助され、その後死亡が確認されました。見つかったのはこれで11人となりました。

冷たい海の中に丸1日以上たった一人で…もうつらすぎます。言葉になりません…


追記:11人のうち3人の身元公表

 第一管区海上保安本部によりますと、身元がわかったのは、次の3人です。

香川県丸亀市 河口 洋介(かわぐち・ようすけ)さん(40)

千葉県松戸市 橳島 優(ぬでしま・ゆう)さん(34)

東京都葛飾区 加藤 七菜子(かとう・ななこ)ちゃん(3)

いずれも家族が対面し、身元を確認しました。死因は3人とも溺死でした。

北海道放送

身元が発表されたのは今回が初めてです。

  • 香川県丸亀市 河口洋介(かわぐちようすけ)さん(40)
  • 千葉県松戸市 橳島優(ぬでしまゆう)さん(34)
  • 東京都葛飾区 加藤七菜子(かとうななこ)ちゃん(3)



追記:知床遊覧船・桂田精一社長が記者会見

北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が遭難した事故で、運航会社「知床遊覧船」(北海道斜里町)の桂田精一社長(58)が27日、同町で記者会見した。

時事通信社

<質疑応答>

 ――被害に遭われた乗客の家族に対してどう感じているか。

 「謝罪しても、謝罪のしようがない。やり場のない感情を含め、精いっぱいそれを受け止めるだけ」

 ――被害者家族から、社長の説明が不十分だという声がある。なぜ会見を開くまで時間がかかったのか。

 「家族への対応と救助活動を第一に考えた。海上保安庁などの原因究明に協力することもあった。私1人の力ではうまく対応できなかった。申し訳ない」

 ――カズワンは他社より早く運航を始めた。

 「最終的に判断はすべて私がしている。旅行会社の要望に応じ、(他社も含めた)小型船の中ではいつも早く運航している」

 ――当日、漁師らから出航しない方が良いと進言があったようだが。

 「当時の天候を調べたが、ウトロは1メートルいかない程度の波で、風速も2メートルくらい。船長判断で引き返す条件付き運航を、当日、豊田氏と打ち合わせた」

 ――行ける、行けないの判断は豊田船長任せか。

 「基本的にどの会社も、最終的には船長判断だ」

 ――会社の安全管理規程はどうなっている。

 「波が1メートル、風速8メートル以上で欠航、視界が300メートル以上ないと出航できない」

 ――安全管理規程に記されていると。

 「正確には安全管理規程には記されていない」

 ――条件付きならどんな状況も運航できてしまう。

 「安全管理規程には数値は出ていない」

 ――規程を公にしてほしい。

 「自社のものなので控えさせていただく」

 ――国に運航基準を提出して、その中に出航の条件とか、こういう気象になりそうな時は取りやめるということを必ず記載していると思うが、ご存じない。

 「聞いたことはない」

 ――条件付き運航で引き返す時の明確な基準は。

 「船長判断なので、ない」

 ――波浪注意報は把握していたか。

 「していたが、午前中はしけていなかった」

 ――社長自身は天気図は読めるのか。

 「天気図は読める」

 ――今、その判断をあらためてどう考えるか。

 「今となれば、このような事故を起こしてしまったということで、判断は間違ったと感じている」

 ――収益のために出航したのではないか。

 「会社の収益は常に考えているが、そのために無理に出航させたということはない」

 ――衛星携帯電話が壊れていたのはいつ知った。

 「最終的には今回の事故が起きて確認して(知った)ということ」

 ――緊急時の連絡方法はどう運航基準に記されているのか。

 「緊急時は衛星携帯電話だと思う」

 ――それが故障しているのはまずいのでは。

 「はい。そう思う」

 ――無線のアンテナ損傷については。

 「私が聞き取れていなかった。私の認識がなかったということ」

 ――会社として安全管理ができていたのか。

 「結果として、安全管理が行き届いていなかったということになる」

 ――なぜ安全確認を怠ったのか。

 「船長に任せる感じが多かった。ちょっと頼りすぎていた」

 ――どのような経緯で豊田船長を採用したのか。通常なら数年やって、この辺りにかなり詳しくないと船長はできない。短期間でなぜ船長に。

 「ベテラン船長につけて、通常だと3年くらい甲板員をやっていく形をとっている。ベテラン船長から『素晴らしいセンスがある』という意見をいただいたということ」

 ――事故が起きた一番の原因は。

 「私の至らなさだ」

 ――何が至らないのか。

 「事故の原因も分からない。そういう至らなさだ」

 ――遭難事故を知った経緯は。

 「会社にいた社員から携帯電話で連絡が入った」

 ――その時、社長は会社にいたのか。

 「その時はいなかった」

 ――会社に戻ったのはいつ。

 「戻れたのは(午後)4時前くらい」

 ――最初にカズワンが危機的な状況と把握したのはそのころか。

 「いえ、1時半くらい」

 ――北見の病院にいたということだが、連絡を受けてから約2時間半ある。

 「高速で直帰した。迎えにいかないといけない人がいた」

 ――会社を存続させたいという思いがあるのか。

 「そのことはまだ全然考えていない」

 ――今回こういう形で記者会見を開いたが、また会見を開く考えは。

 「今は正確には答えられない」

北海道新聞より



追記:11人のうち新たに3人の身元公表

 第一管区海上保安本部は、このうち新たに次の3人の身元が確認されたと発表しました。

佐賀県 西松浦郡有田町 林 善也(はやし・よしや)さん(78)

佐賀県 西松浦郡有田町 岩永 健介(いわなが・けんすけ)さん(74)

福島県 会津若松市 小池 駿介(こいけ・しゅんすけ)さん(28)

北海道放送

また新たに3人の身元が発表され、身元が確認、発表されたのはこれで6人となりました。

  • 佐賀県 西松浦郡有田町 林善也(はやしよしや)さん(78)
  • 佐賀県 西松浦郡有田町 岩永健介(いわながけんすけ)さん(74)
  • 福島県 会津若松市 小池駿介(こいけしゅんすけ)さん(28)



追記:羅臼沖で新たに男性3人発見

第1管区海上保安本部(小樽)などは28日、根室管内羅臼町沖で新たに男性3人を発見し、死亡を確認した。1管本部によると、3人は、いずれも乗客乗員の成人とみられる。

北海道新聞

海上自衛隊の船舶が28日午後4時10分ごろに知床岬灯台から南南東23.9キロ付近で2人を発見しました。また午後5時25分ごろには、道の漁業取締船が同23.0キロ付近で1人を見つけたということです。3人はいずれも成人男性で、救命胴衣を着用していました。

これで発見されたのは14人となりました。


追記:14人のうち新たに4人の身元公表

 第1管区海上保安本部は29日、亡くなった乗客4人の身元を新たに発表した。

4人は、兵庫県小野市の竹川好信さん(66)と竹川生子さん(62)、岐阜県多治見市の瀬川由美さん(51)、福岡県筑後市の伊藤嘉通さん(51)。

讀賣新聞

新たに4人の身元が発表され、身元が確認、発表されたのはこれで10人となりました。

  • 兵庫県 小野市 竹川好信(たけがわよしのぶ)さん(66)
  • 兵庫県 小野市 竹川生子(たけがわせいこ)さん(62)
  • 岐阜県 多治見市 瀬川由美(せがわゆみ)さん(51)
  • 福岡県 筑後市 伊藤嘉通(いとうよしみち)さん(51)



追記:観光船「KAZUI(カズワン)」海底で発見

北海道の知床半島沖で乗客・乗員26人が乗った観光船「KAZUI(カズワン)」が行方不明となった事故で29日、半島西側の「カシュニの滝」付近の海底で見つかった船について、カズワンであることが確認された。

朝日新聞

観光船「KAZUI(カズワン)」が見つかったのは、最後に連絡が途絶えた「カシュニの滝」付近で深さ120メートルの海底でした。捜索にあたっていた海上自衛隊の掃海艇「いずしま」が水中カメラで捉えたということです。


追記:14人のうち新たに2人の身元公表

第1管区海上保安本部は30日、死亡が確認された14人のうち、新たに乗客2人の身元を発表した。

2人は、東京都葛飾区の加藤直幹さん(35)、東京都北区の竹川有哉さん(33)。身元が発表されたのは12人となった。

讀賣新聞

新たに2人の身元が発表され、身元が確認、発表されたのはこれで12人となりました。

  • 東京都 葛飾区 加藤直幹(かとうなおき)さん(35)
  • 東京都 北区 竹川有哉(たけがわなおや)さん(33)

加藤直幹さんは24日に発見された加藤七菜子ちゃんの父親です。加藤さんの妻はまだ見つかっていません。